- Qitailang's HP
- Esperanto
エスペラント・メモ -- 本来副詞
一部の小辞(partikulo:語尾を付けず語根のまま使われる語: 接続詞、前置詞、数詞、相関詞など)には副詞的にはたらくものがある。こういった語を本来副詞 origina adverbo と言う。原形副詞 primitiva adverbo とか 語根副詞 radika adverboという言い方もあるようだ。私は副詞的小辞(adverbeca partikulo)と呼ぶのが適しているのではないかと思うが。
いくつかの本来副詞は副詞として使われる以外に接続詞としても使われるものがあるし、間投詞のように使われるものもある。このまとめでは、そういったものについては接続詞とか間投詞とかを明記した(独断もあるかもしれないので正確には辞書などで確認してください)。
本来副詞を置く位置については規則が曖昧なように思われる。先人の使用方法を見習わなければならないと思うが、いかんせん読書量が少ないので自分は使いこなせていない。
ajn
[副詞]無差別または譲歩を表す。
i-相関詞または ĉi-相関詞, neni-相関詞ととも使って無差別を表す。(何でも、どんな〜でも、
...)
- Donu al mi ion ajn por trinki. 何でもいいから飲み物をくれ。
- Ĉiam ajn vi estas bonvena ĉe mi. 何時でも私のところは歓迎ですよ。
- Ie ajn vi trovos feliĉon. どこにだってあなたは幸せを見つけるでしょう。
- Nenie ajn troviĝas perfekte sekura loko. 完全に安全な場所はどこにもない。
ki-相関詞とともに使って譲歩節(たとえ何であろうと、たとえどんな〜であろうと、...)の中で使われる。
- Kio ajn li estas, mi ne timas lin. 彼が何者であろうと、私は彼を恐れない。
- Kiom ajn ili klopodos, ili ne sukcesos. どんなに彼らが努力しても、彼らは成功しないだろう。
- Kien ajn vi iros, mi sekvos vin. あなたが何処に行こうと私は着いていきます。
almenaŭ
[副詞]少なくとも
- Ni bezonas almenaŭ tri horojn. 私達は少なくとも3時間必要だ。
- Almenaŭ mi scias. 少なくとも私は知っている。
[副詞]せめて
しばしば満たされない状況(たとえ〜でも)を eĉ se 従属節で、せめてもの願望(〜さえ、せめて〜)を se とともに使う。
- Se estus almenaŭ simpla brasikaĵo. せめて簡単なキャベツ料理でもあれば良いのに。
- Ha, se almenaŭ la malgranda knabino sidus ĉi tie en la ŝipeto, tiam mi ne malĝojus, se eĉ estus duoble pli mallume!
ああ、せめて小さな少女が小舟のここに座っていれば、例えもっともっと(2倍)暗くとも、私は悲しまないだろうに。
note:se は条件節を導く接続詞であるが、「〜だろうに」「〜であってくれたら」ほどの意味で、強い願望を表す文(主節)でも使われる(optativo:希求法)。
ambaŭ
「特定の2人や2つのものが両方とも」という意味で使う。PMEG は difinilo(限定詞) とし、Plena Ilustrita Vortaro は Nevaria pron. k adj.(無変化の代名詞であり形容詞)としている。
2人とも、2つとも、両方
- Ambaŭ frazoj estas bonaj! その2つの文はよいです。
- ambaŭ okuloj 両目とも
- Ambaŭ estas afablaj. 2人ともやさしい。
- Mi konas ambaŭ. 私は両方とも知っている。
- [...]ili ambaŭ estis tiel malagrablaj kaj tiel fieraj,[...] 彼女達は2人ともそれほど人当たりが悪く尊大だった
最後の例文は名詞の後ろに使っているが、一種の同格表現と捉えることができる。
note: Ambaŭ frazoj..., ambaŭ okuloj... の ambaŭ は冠詞と同じようなはたらきをしているので、ambaŭ は限定詞の一つでもある。Ambaŭ estas... では代名詞のようにはたらいている。ili ambaŭ... は、ili と ambaŭ(代名詞相当)が同格ともとれるし、ambaŭ が ili に「〜とも」という機能的意味を添えている、つまり多くの本来副詞と同じはたらきをしていると解釈することもできる。
ambaŭ 自体が限定詞でもあるので la ambaŭ と冠詞を付けないのが普通であるが、ザメンホフはときにこの使い方をしている、つまり、ザメンホフは時に単に du の意味で使っている。
apenaŭ
[副詞]辛うじて、ほとんど〜ない 参照:preskaŭ
- Li estas apenaŭ dudek jaraĝa. 彼は20歳になるかならぬかだ。(エスペラント小辞典)
- Ŝi aĝas apenaŭ dek kvin jarojn.
PMEG: Ŝi havas aĝon de maksimume dek kvin jaroj, eble eĉ iomete malpli. 最大限みつもって15歳、恐らく少しだけ少ない
- Ŝi apenaŭ aŭdis. 彼女は辛うじて聞いた。
PMEG: Ŝi preskaŭ ne aŭdis. 彼女はほとんど聞かなかった。
PIV (kun kvantovorto) «ne pli multe ol», «ne tute tiom»: とあるから数量を表す語に使うときは、それより多くないことを表す。しかし、 (ĉe verbo) «preskaŭ ne» とあるから動詞で使うときは、「ほとんど〜しない」言い換えると「多少なりともする」「辛うじてする」ことを表す。.... このような使い方には従わざるを得ないが、非論理的に思える。多分ヨーロッパの言語の何らかの副詞の使い方をそのまま適用したのだろうが、日本人の私には理解不能だ。
[接続詞]〜するや否や
- Apenaŭ ŝi venis al la fonto, ŝi vidis unu sinjorinon. 彼女は泉に来るやいなやある婦人に会った。
ankaŭ
[副詞]〜もまた
しばしば「ne nur 〜 sed ankaŭ 〜」という定型文で表現される。
- Ankaŭ li konas min. 彼も私を知っている。
- Ili ankaŭ estas en la ĝardeno. 彼らもその庭にいる。
- Ŝi estas ne nur bela, sed ankaŭ bona. 彼女は美しいだけでなく善良だ。
「〜もまた〜ない」の意味には nek を使うこともできる。(nek は接続詞)
- "Mi ne dormis hieraŭ nokte, kaj vi?" 昨日の夜は眠れなかったわ。あなたは?
"Nek mi dormis". 私も眠れなかったわ。
ankoraŭ
[副詞]今だに・引き続き
ある時点より以前の状態や行為(行為をしない)がその時点でも続いているときに使う。比較 plu。
- Vi estas ankoraŭ malgranda infano. お前はまだ小さな子供だ。
[副詞]ankoraŭ ne 未だに〜ない
- Mi ankoraŭ ne permesas lin. 私はまだ彼を許していない。
- Mi ĝin ankoraŭ ne trovis. 私はまだそれを見つけていない。
「未だに〜ない」の意味のとき「〜ない」につられて現在形を使いそうだが、過去形を使うべきときがある。
[副詞]さらに、再び
- Ili iris ankoraŭ kelkan distancon. 彼らはさらにいくらかの距離を行った。
- Ripetu la lecionon ankoraŭ unu fojon. もう一回教課を繰り返しなさい。
baldaŭ
[副詞]やがて・まもなく、ほどなくして
- Baldaŭ la suno leviĝos. まもなく日が昇る。
- Li baldaŭ revenis. 彼はほどなくして帰って来た。
ĉi
[副詞]指示と共に使って空間的・時間的に近いことを表す。
- ĉi tio, ĉi tiu, ĉi tie, ĉi tiam, .... これ、この人、ここ、このとき、...
[注]ĉi が名詞、形容詞、副詞に係るときは、ハイフンを使って一語にする。
- ĉi-jaro 今年、ĉi-jara 今年の、ĉi-jare 今年
- Mi argumentas ĉi-sube. 以下に説明する。
- Mi renkontis Karlon kaj Petron. Ĉi-lasta estas malnova amiko de mi. 私はカルロとペトロに会った。後者は私の古い友人です。
ĉu
[副詞]〜か(疑問)
- Ĉu vi estas japano? あなたは日本人ですか?
[接続詞]〜かどうか、〜であろうと
- Mi dubas ĉu li estas feliĉa. 私は彼が幸せかどうか疑っている。
- Li devis trinki kun ili, ĉu li volis, ĉu li ne volis. 彼が望んだか望まなかったかに関わらず、彼らと一緒に飲まなければならなかった。
ĉu 〜, ĉu 〜 の定型文で「〜であろうと〜であろうと」という意味の譲歩節を導く。
ju, des
[副詞]単独では用いられず、ju (mal)pli 〜, des (mal)pli 〜 で「〜であればあるほど〜である」という意味を表す。
- Ju pli oni posedas, des pli oni avidas. 持てば持つほど欲が深くなる。
- Ju pli granda la bezono, des pli granda la prezo. 需要が大きければ大きいほど価格は高い。
ju は節を導く接続詞のように思えるが、PIV, PMEG ともに小辞としていて接続詞とは明記されてない。
do
[副詞]それなら、だったら
- Kion do vi volas fari? それなら君は何をしたいのかね。
- Venu do. だったら来なさい。
[間投詞](前段を受けて)では、さあ、そういうわけで、続いて
- Do, ni praktiku! では、実際にやってみましょう。
eĉ
[副詞]〜でさえ
- Timulo timas eĉ sian propran ombron. 怖がりは自分の影にさえ怯える。
- Estis tiel mallume, ke ni nenion povis vidi eĉ antaŭ nia nazo. 私たちの鼻先でさえも見えないほど暗かった。
[副詞]se とともに使って「例え〜でも」
- Eĉ se (Se eĉ) pluvos, mi intencas iri tien. 例え雨が降ろうとそこに行くつもりです。
for
[副詞]別の場所へ(で)、離れた場所へ(で)、消えて・失って
- Iru for. 出て行け。離れろ。
- Li estas for. 彼は離れたところにいます。→ 彼は不在です。
- Mi vivas for de miaj gepatroj. 私は両親と離れたところで暮らしています。
- Ĉiu espero estis for. すべての希望が消えた。
[間投詞]
hieraŭ, hodiaŭ, morgaŭ
[副詞]hieraŭ 昨日、hodiaŭ 今日、morgaŭ 明日
(複合語: antaŭhieraŭ 一昨日、postmorgaŭ 明後日 )
ja
[副詞]まさに、本当に、確かに(強調)
肯定だけでなく ne とともに否定も強調する。
- Ŝi ja estas bela. 彼女は全く美しい。
- Vi ja vidas tion. 君は分かっているはずだぞ。
- Fari vi ja devas. 君がやらなけらばならないのだ。
- Mi ja ne scias. 私は本当に知らないんだ。
jam
[副詞]すでに、もう
過去・現在・未来のいずれにも使う。
- Jam estas tempo por reiri hejmen. もう家に帰る時間だ。
- Ĉu vi jam trovis vian horloĝon? 君はもう時計を見つけたか?
[副詞]もうすぐ
未来に起こることが近いことを強調する。
- La mondo dormas obstine, sed jam leviĝos baldaŭ la suno. 世界はひたすら眠ったままだが、やがてもうすぐ日が昇る。
[副詞]充分さを強調する。
- Unu amiko kiu jam sen tio multe faris por nia afero,.... ある友人はそのことがなくてももう我々の事業のために多くのことを為した。
[副詞]jam ne で、「もうこれ以上〜ない」の意味を表す。参照: plu
- La tempo pasinta jam neniam revenos. 過ぎ去った時はもう決して戻ることはない。
- La infano jam ne ploras. その子はもう泣かない。
- En la domo estas jam nenio por manĝi. 家にはもう食べるものがない。
ne jam は「既に」の否定であるから「未だ」の意味になる。論理的にはそうであるが、ザメンホフは同じ意味をあらわす ankoraŭ ne の使用を薦めている。(「エスペラント小辞典」)
- Ili ne jam alvenis. 彼らはまだ来てない。
jen
[副詞]省略表現で「これ(それ)が」「ここ(そこ)に」「今」といった意味を表す。
- Jen(= estas tio), kion diris Karlo. これがカルロが言ったことなんだ。
- Jen(= ĉi tie) estas du frazoj. Kiu el la du eraras? ここに2つの文があります。どちらが間違っていますか?
- Jen(= nun) venis la aŭtuno. 今秋がやって来た。
[副詞]jen 〜, jen 〜 で「〜かと思えば、また〜」といった意味を表す。
- Jen mi ardas de varmego, jen mi tremas de frosto. 熱(暑さ)でかっかするかと思えば寒さで震える。
- Jen li veturis tra arbaroj, jen meze tra urbo. 彼は車で森を突っ切ったかと思えば、街の真ん中を通り抜けた。
[間投詞]ほら、注意を引き寄せる。
- Jen vidu. ほら、見てごらん。
- Jen estas pomo. ほらリンゴがあります。
- Jen estas la pomo, kiun mi trovis. ほら僕の見つけたリンゴだよ。
kvazaŭ
kvazaŭ は、本来副詞の一覧表に載っていることが多いが、接続詞である。大学書林「エスペラント小辞典」や Reta Vortaro では kvazaŭe という単語が別個載っている。「エスペラント小辞典」は kvazaŭe = kvazaŭ(adv.) となっているが、Reta Vortaro は微妙に説明が違う。
[接続詞]まるで〜のように(類比)
- La patro frapis sur la pordo, kvazaŭ li estus fremdulo. 父はまるで他人のようにドアをノックした。
kvazaŭ が導く従属節は事実でないことを表すので、理論上 -us を使うべきだが、実際には -as, -is, -os が使われることもある。また、しばしば類比上の中心的語句以外を省略する。
- Li batalis, kvazaŭ leono. 彼はライオンのように戦った。
[副詞]まるで〜のように。
- Ŝiaj okuloj kvazaŭ paroladis. 彼女の目はまるで話しているかのようだった。
- La hundoj ekbojis kvazaŭ ekvidinte urson. 犬たちはまるで熊を見たかのように吠えた。
mem
[副詞]〜自身、〜自体、〜自ら
- Li diris al la gasto: "Bonvolu sidiĝi", kaj li mem sidiĝis. 彼は客にお掛け下さいと言い、それから彼自身も腰掛けた。
- Ŝi penas por si mem. 彼女は自分自身のために努力する。
- La lumigilo malŝaltiĝis per si mem. 電灯がひとりでにスイッチが切れた。
ne
[副詞]否定を表す。(略)
[間投詞]いいえ
nun
[副詞]今、現在、今や、今まさに
- Li nun dormas. 彼は今眠っています。
- Nun aŭtoj veturas per si mem. 現在は車が自分自身で運転する。
- Nun vi sekvu lin. 今や(次は)あなたが彼に続きなさい。
- Nun la flago estis levita. 今まさに旗が揚げられた。
- de nun, ĝis nun 今から、今まで
過去のことやこれから起こることにでも情緒的表現として使える。参照:ĵus, tuj
[間投詞]さあ、さて
ĵus
[副詞]たった今、〜したばかり、さっき
- Li ĵus alvenis. 彼は今ついたところです。
- De ĵus mi estas membro de la klubo. さっきから私はクラブのメンバーです。
nur
[副詞]〜だけ、〜のみ
- Nur li restas. 彼だけ残った。
- Mi havas nur unu buŝon, sed mi havas du orelojn. 私は口は1つだけだが耳は2つある。
- Karlo hezitis nur dum sekundo. カルロはたった一瞬(1秒)だけ躊躇した。
- Li nur laboris kaj tage kaj nokte. 彼は昼も夜もただ働いた。
- Ĉiuj ekkuris tiel rapide, kiel ili nur povis, por helpi al mi. 皆んなは僕を助けるために出来る限りだけ速く走り始めた。
[副詞]ただの、〜に過ぎない
- Permesu lin, ĉar li estas nur knabeto. 彼を許してやって、だってただの小さな男の子でしょ。
- Esperanto estas nur lingvo. エスペラントは言葉に過ぎない。
[副詞]まだ、やっと(時刻・日にちなど)
- Nun estas nur la kvara horo. まだ4時です。
- Li revenos nur morgaŭ. 彼はやっと明日帰ります(それより早くは帰らない)。
- De'nove ili povis nur rid'eti unu al la alia. 彼らはやっと再び微笑み合うことができた。
plej
[副詞]比較表現最上級(略)
pli
[副詞]比較表現比較級(略)
plu
[副詞]さらに、もっと。
plu は、ある時点の行為(行為をしない)や状態がその後も続くときに使う。比較:ankoraŭ、参照:jam
- Li manĝos plu. 彼は引き続きもっ食べるだろう。
- Li manĝis plu. 彼はその後も引きもっと続き食べた。
- Tenu ankaŭ plu ĝin en sekreto. 今後も秘密にしておいてくれ。
- Ne haltu, iru plu! 立ち止まるな、続けて行け。
- Se vi plu ne parolos, mi batos vin. この後もずっと喋らないとぶつわよ。
- En la sekvanta tago oni ne plu parolis pri la okazintaĵo. 次の日、人々はもう起こったことについて話すことはなかった。
preskaŭ
[副詞]ほとんど、もう少しで、〜同然だ。比較:apenaŭ。
- Estis jam preskaŭ noktomezo. もうほとんど真夜中だった。
Nur malmulte da tempo restis ĝis noktomezo. 真夜中まで少しだけ時間が残っている。PMEG
- Mi preskaŭ mortis de timo. 私は恐ろしさでもう少しで死ぬところだった。
- Ŝi preskaŭ ĉiam estis kun li. 彼女はほとんどいつも彼といる。
- Li preskaŭ ne parolis. 彼はほとんど話さなかった。
= Li apenaŭ parolis. 彼は辛うじて(ほんの少しだけ)話した。
PIV に «ne tute, sed ne multe mankas»: とあるから、わずかだが足りないことを表す。行為に関しても、わずかに完遂しないことを表す。
tamen
[副詞]それでも、とは言え、それでいてなお、にも関わらず
前段の文や節とコントラストを出すために使う。しばしば sed や kaj で後の文や主節が続くときそれらを強調する。
大学書林「エスペラント小辞典」は接続詞で =kvankam としている。Reta Vortaro も konjunkcio(接続詞)としている。Plena Ilustrita Vortaro は cirkonstanca morfemo 状況的形態素としている。PMEG は E-vorteca vorteto(副詞的小辞)の中に含めている。
- Kvankami mi ne scias la hispanan ligvon, tamen mi iom komprenis vian leteron. 私はスペイン語を知らないにも関わらず、それでもいくらかあなたの手紙を理解しました。
- Li ne mortis per natura morto, sed li tamen ne mortigis sin mem. 彼は自然死をとげたのではないが、とは言え自殺したのでもない。
- Ni estas diversgentanoj kaj tamen ni sentas nin kiel samgentanoj. 私たちは色々な民族の人達だが、それでいてなお同じ民族のように感じます。
tre
[副詞]とても、非常に
英語の very と違って動詞に直接係ることもある。tre の否定は「あまり〜ない」といった意味を表す。
- Estas tre malvarme. とても寒い。
- Mi estas tre ĝoja vidi vin. あなたにお会いできてとても嬉しいです。
- Mi tre dankas vin. あなたにとても感謝します。
- La vintro tre baldaŭ venos. 冬はすぐにやって来ます。
- Mi estas ne tre riĉa. 私はあまり裕福ではありません。
tro
[副詞]あまりにも、〜すぎる
- Tro multa parolado lacigas lin. しゃべりすぎるのは彼を疲れさせる。
- La pordo estis tro malalta. ドアが低すぎる。
- Estas tro mallume, por povi malproksime vidi... 遠く...を見るには暗すぎる。
- Tro (multe) da konfido kondukas al perfido. 過剰な信頼は背信に導く。
- Fariĝis vespero, kaj estis tro malproksime, por ke oni povu antaŭ plena noktiĝo atingi la urbon aŭ veni returne hejmen. 夕方になり、夜になる前に、町に到着するにしても家に戻るにしても遠くなり過ぎた。
- Ŝi estis tro pia kaj senkulpa ke la sorĉa arto povu havi forton sur ŝi. 人を魅惑する芸術が彼女に対して力を持つには、彼女はあまりに信心深く無垢である。
- La ideo de lingvo tutmonda estis tro altiranta, por ke la homoj tute rifuziĝus je ĝi. 世界語のアイデアは人がそれを拒否するにはあまりに人を引きつける。
- Ŝi estis tro pia kaj senkulpa ke la sorĉa arto povu havi forton sur ŝi. 彼女に魔法をかけるには、あまりに敬虔であり罪が無さ過ぎる。
tro は単に tre を強調するものではない。参照:tre
「〜するためには」〜過ぎる、「〜するには」〜過ぎる、といったような意味を表す従属節には por ke や ke を使い動詞語尾を -u にする。まれに -us にしたりもする。
tro + 副詞 + da で数量を表すとき、副詞を省き単独で「過剰な」といった意味で使われることがある。
tuj
[副詞]すぐに、直ちに、すぐ
tuj は時間的に差がないこと(遅延が無い)、距離的に近接していることを表す。参照:apenaŭ, ĵus
- Li tuj venos al mi. かれはすぐに私のところにやって来ます。
- La infanoj ne tuj komprenis, kion ŝi diris. 子どもたちはすぐに彼女が言ったことが分からなかった。
- La granda kastelo estas tuj apud la urbo. その大きな城は街のすぐ隣にあります。
- La vojkamarado sekvis tuj post ŝi. 道づれの者は彼女のすぐ後をついて行った。