7 新ルール試案の解説

6.4 隅の曲四目の例

台湾式ルールでは第6-8-1図の如く、黒43の後白がパスを行ってからは双方劫材を無くすることが損をすることなく行えるから、白は右下の曲四目の黒を打ち上げることが出来る。1/2ルールの適用により、双方の得点は40 1/2であるので持碁となる。

第6-8-1図 (43)

新ルール案IIによる場合は、白44パス、黒45パスで仮終局となり、その後は自己の地内への打着は損にならないので第6-8-2図の如く打着を進められる。

この結果、持碁となり台湾ルールの場合と一致する。勿論この場合は日本の慣習法による“隅の曲四目無条件死”による場合と結果は一致する。

第6-8-2図 (44-55)

パス: 44, 45, 56, 57